障害者にとって「働くこと」や「生きること」について考える ~「働く」ときの介護保障や合理的配慮と、「生産性」優位社会について~ |
★日時:2020年12月19日(土) 13:30~16:30 ★場所:オンライン開催(Web申込みが必要です) https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_0A1gbyJwSaSrOPLvVhoBag 今回のシンポジウムはオンラインセミナーサービスの「Zoomウェビナー」で実施します。事前申込制のため、参加をご希望の方は上記の URL にアクセスし、入力フォームに必要事項を記入の上、「登録」ボタンを押してください。登録が完了すると直ちに入力いただいたメールアドレスに「ウェビナー参加用の URL」が送られてくるので、当日はそちらからご参加ください。当日13時からZoomを開きます。 ★参加費:無料 ★主旨:この「国際障害者年」連続シンポジウムは、国際障害者年のテーマ「完全参加と平等」を推進するにあたり、国際議決「あらゆることに関して企画の段階から決定まで心身障害者の参加が重要である」との趣旨を基に、現実に社会環境により多大な不利益を受けている障害者からの発言を中心に、そのときのテーマに添った専門家と討議を進めるものであります。 木村英子さんや舩後靖彦さんなど、重度障害のある国会議員が誕生することで、就労中の重度訪問介護の利用が注目されました。就労時における介護保障や合理的配慮が未整備のため、未だ多くの障害者が「働くこと」への参入を阻まれています。障害のある人が働くために、どんな制度や条件があり、またそこにどんな課題があるか、これから一層議論され、明らかにされなくてはなりません。 一方で、「生産性」を重視するこの社会の価値観は、障害者のみならず、多くの健常者をも苦しめ、時に生産性がないとみなされた人の存在を否定するような痛ましい事件もたびたび起きています。だれしもが生きやすい社会を目指すためには、多様な「生き方」、多様な「働き方」が肯定され保障される社会にならないといけません。 今回のシンポジウムでは、24時間介護が必要な重度障害者や難病患者、知的障害者などさまざまな種別の障害当事者の視点から、職場での介護保障や合理的配慮等をめぐる諸課題を考えると同時に、過度の「生産性」重視の価値観を見直し、多様な「生き方」「働き方」を肯定し保障していくためには今この社会や制度に何が求められるかを検討していきたいです。 ★講演・報告 【基調講演】 木村英子氏(れいわ新選組 参議院議員) 『しょうがいしゃの社会参加の実現に向けて』 【報告】 ・小暮理佳氏(SMAⅡ型当事者) 『わたしの就職活動』 ・尾下葉子氏(線維筋痛症友の会関西支部) 『線維筋痛症患者と社会参加』 ・岡本直樹氏(DPI日本会議常任委員(雇用・労働・所得保障部会)、CILふちゅう代表) 『障害×働くこと』 ・中村健太郎氏(厚生労働省 職業安定局雇用促進係長) 『障害者雇用対策の現状と今後の展望』 ・ピープルファースト京都(知的障害当事者団体)メンバー 『私たちにとって、働くこと・生きること・活動すること』(仮) 【司会進行】 日本自立生活センターメンバー ★主催:「国際障害者年」連続シンポジウム運営・実行委員会 ★協力:日本自立生活センター(JCIL)、ワークス共同作業所、ピープルファースト京都など ★後援:京都府、京都市、京都府社会福祉協議会、京都市社会福祉協議会、(公財)京都新聞社会福祉事業団 他(申請中含む) ★情報保障:要約筆記あり。手話通訳・テキストデータ提供ご希望の方は12/10(木)までに下記へご連絡ください。 |
★連絡先:京都市南区東九条松田町28メゾングラース京都十条101 日本自立生活センター(JCIL)気付 Tel: 075-671-8484 Fax: 075-671-8418 Mail: jcil(@)cream.plala.or.jp (←迷惑メール防止。(@)を@に変更してください) |
★講演・報告者プロフィール 木村英子氏(れいわ新選組 参議院議員) 昨年7月に、しょうがいしゃが地域で生きるには、運動をしなければ命すら保障されないほど深刻な状況に置かれているこの社会を変えるべく、参議院議員選挙に出馬し、当選。 国会では、国土交通委員会に所属し、重度しょうがい当事者の立場から質疑を行い、実際に木村の質疑を受けて、新幹線の車いすスペースが1~2席から6席に増えるなど、しょうがい当事者のために活動するとともに、しょうがいしゃが生きられる社会は、誰にとっても生きやすい社会であると信じ、日々それを実現するために闘っている。 小暮理佳氏(SMAⅡ型当事者) 1996 年埼玉県生まれ、大阪府吹田市育ち。SMA(脊髄性筋萎縮症)Ⅱ型。実家で暮らしながら、主にウィークデーはヘルパーさんから介助をうけて生活。関西大学文学部教育文化専修卒(教員免許も取得)。現在は『SMA SHIP』というSMA当事者の団体の運営などに携わる。 尾下葉子氏(線維筋痛症友の会関西支部) 難治性慢性疼痛疾患である線維筋痛症等々の持病のために、家事はほぼ放棄して、布団の中でタブレットと戯れていることが多い。自称「布団星人」。患者会「線維筋痛症友の会」では、交流会や医療講演会の開催、患者の生活実態調査とその結果の発信などを担っている。 岡本直樹氏(DPI日本会議常任委員(雇用・労働・所得保障部会)、CILふちゅう代表) 札幌出身、筋ジストロフィー症の当事者。高校時代に国立療養所八雲病院で療養。18 歳で地元に戻り一般就労を目指すも自力通勤を理由に断念、共同作業所、地元のCILを転々とする。2015 年に本格的なCILを学ぶため単身上京。2018 年に代表が亡くなり、なぜか代表に。2018 年からDPIの活動に参画、今年から正式に常任委員となり、雇用・労働・所得保障部会の一員として、奮闘中。 |